2020年06月20日

引き留めにあった

 引き際を選べるって、幸せなことなんだよって言いますがね。例えば王貞治は最後の1年でもホームランを30本打っていたらしい。それでも王貞治のバッティングができなくなったと言って引退したんだけど、ホントはどうも、ボロボロになるまでやりたかったんじゃないかと。そう思われる会話を、生涯一捕手としてボロボロになるまでやりきった野村克也と交わしていたんだとか。ボロボロになるまでやりたかったのに、余力を残す形でやめることになった、いや、やめざるを得なかった者の無念という感じかなぁ。最近だと、高橋由伸がそんな感じがするなぁ。そしてその逆を歩もうとしているのが鳥谷敬。

 そこまでの大物の話ではない、小物のわたしの話ですがね。昨年度の終わりくらいからかなぁ。そろそろ今の事業所も、もういいかなって思ったのは。うちの業界は一応異動希望を出すことができます。ただし一種のプロテクトが掛かっている状態のこともあって、一時期は異動希望を出すことができませんでした。出せるようになってずいぶん経つので、今年度は出してみようかなぁと。

 なんでそう思うのかなぁ。まぁいろいろあるんだけど、大きいのは燃えるものがなくなってきつつある気がすることかな。気づくと、過去のライブを焼き直ししようとする自分がいる。ネタに困って、過去の譜面を引っ張り出してみると、こんなすごい譜面を超えるものが書けないと思う。自分が退化していく気がする。それは同じ組織の中に長くいて、そこに安住しつつある自分がいるからなんじゃないかってね。以前のようにお客さんも頻繁に変わるわけではない。なんとなくこんな感じでいけるだろうって甘えが、通用してしまう感じがする。でもさぁ、芸事において妥協が始まるようでは終わりですよ。なんだろう、殺るか殺られるかじゃないけど、なんだかぬるくなっていく自分がいる気がするのだよ。昨年度だったかなぁ。同僚がかつて異動希望を出した理由もそういう感じのものだったと聞いて、漠然とわたしの中に感じていたものが形になったという感じがしたんです。

 というわけで、かなり前のことですが支社長に相談に行きましたよ。今年度で終わりにしたいってね。まぁ、あれこれ聞かれましたね。家庭の事情かとか、どうしてもイヤな事情があるかとかね。そういうのじゃないんです。まぁ、イヤなことがないわけではないけれど、そんなのどこの会社に行っても多かれ少なかれあるものですから。むしろ、自分のなかで何かが納得できなくなっていく感じ。だからかなぁ、案の定引き留めにあいました。終りがあるものだからこそ、終わりを全うしたほうがいいんじゃないのって内容の話だったなぁ。それをムリして、途中で終わることもないでしょうと。これ以上の詳細は書けないけど、終わりを全うしたほうが結果的には得策だと思われるって内容の話もあったなぁ。

 今年度に関しては、ちょっとこれまでのように惰性で生きることは難しいかもしれない状況に置かれています。社内組織の変化が大きかったのでね。正直それもなく、また同じような感じで動き出していたとしたら、もしかして自分自身が持たなくなっていたかもしれません。改めて燃えそうなものを与えてくれるようなポジション、位置づけにしてくれた上層部の慧眼だったとしたらすごいと思っていますが、その話は会社を去るときの酒の席にでも取っておきたいと思っています(笑)。
posted by てつりん at 23:21| Comment(0) | 仕事っぽい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする