2011年08月12日

お金のかからない東京の午後

 西立川から、山手線界隈に戻ってきました。次の行き先は、渋谷。

 以前別の件でも話題になった、岡本太郎の「明日の神話」がどど〜んと飾られている駅です。通りがかりに見るのにいいと思うのですが、絵に目を向けているのはわたしだけだったような気がします。有無を言わせぬ迫力があって、まさに芸術が爆発している感じがしたんですけど。待ち合わせスポットとしても、見る限りでは使われていないようでした。
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 ここから東急に乗って、祐天寺で降ります。少し歩いて到着したのがナイアガラと言うカレー屋。店先から、なかなかやってくれています。券売機で食券を買うのですが、よく見たら切符の券売機みたいです。
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 店内はカウンター席と、昔の急行列車か何かから拝借してきた座席が並ぶボックス席。ボックス席にお冷を運んでくるのは、鉄道模型!カレーを筆頭に、料理もこの鉄道模型が運んできます。ちびっ子大喜びの店です。ちなみにカウンターには鉄道模型は来ませんが、座った正面にはいろいろと鉄なグッズが所狭しと並んでいます。マスターである駅長さんがなかなかフレンドリーで、硬券の入場券をくれたり、各種雑誌に紹介されたんだよという切り抜きを見せてくれたり、この人は鉄道が好きなんだな〜と思える人でした。わたしはしませんでしたが、駅長さんとの写真撮影にも気軽に応じてくださいます。少し歩いたところには、腕木式信号機とC57117号機の動輪が鎮座するスポットもあります。


 続いては、市ヶ谷から少し歩いて靖国神社へ。賛否両論あるでしょうが、とりあえず当時の政府のせいで死んじゃった人に手を合わせるくらいの気持ちがないとダメだと思う。ましてや、政府を引っ張るような気概のある人なら、なおさら。そうでもしないと、彼らはムダに死んでいったということになってしまうじゃないの。

 ここで見たかったのは、遊就館。靖国神社の付属施設らしく、独特の歴史観に基づく展示があると聞いていたのでね。入口にいきなり大砲が置いてあります。きれいに塗ってありますけど、よく見たら弾痕が。しかもこの弾痕、弾丸を装填する付近にとくに多い。このことに関する解説は特にありませんでしたが、弾痕とその位置が何を意味するのかは、少し考えればわかることでしょう。「入っていきなり兵器を展示することで、戦争を賛美している」なんて頭の膿んでいるような考えは、あまりに一面的で浅はかだと思う。

 まずは特別展を見学。本来は見られないはずの展示だったのですが、震災の影響などで期間を延長して展示されているのだとか。テーマは「スポーツと國神社―スポーツと共に生きた英霊たち―」というもの。沢村賞で知られる沢村栄治くらいしか知りませんでしたが、そのほかにもたくさんのスポーツ選手が、時流の波に流されるように戦争で亡くなっていったのかと思うと、言葉が出ません。

 続いて常設展示。古墳時代あたりの展示もあります。当時の武具が展示されています。戦死した人は、その場で地域の守り神となるんだという考え方もあったらしいです。まぁでも、戦争に的を絞っている以外は普通の通史って感じなので、ことごとくスルー。戦争といっても、戦国に濃いわけでもなかったし。幕末あたりから靖国神社らしい熱のおび方が見られるかと思っていたのですが、これまた意外と普通。

 日清・日露戦争。う〜ん、展示の内容としては、中学校か大学受験を目指さない高校のレベルなんじゃないのかなぁ。日露戦争の二〇三高地をめぐる戦闘の映像とかに見いっちゃったけど、大国ロシアに勝利してめでたいって論調は戦争賛美でも何でもなく、当時普通にあったであろう感覚だろうし。

 さて、いよいよ満州事変に始まる大東亜戦争。う〜ん、普通だと思うなぁ。日米開戦までの経緯、各地での壮絶な敗退、そして終戦。最後は半端ない数の、戦争で亡くなっていった人々の写真が心を打ちます。写真だけでなく、最後の手紙とか。子どもがいる人は、しっかり勉強するんだよとか、いい子になるんだよとか、子どものことばっかり書くんだね。子どものいない人は、先立つ不孝をお許しください、でもがんばって行ってきますみたいなことばっかり書いてた。でも、子どものいる立場としては、最後に言いたいことは、わたしだってそんなものだと思う。親に向けて、がんばって行ってきますなんてのは、親を悲しませない精一杯の強がりなんじゃなかろうかと思うと泣ける。そうやって死んでいった息子のために、残された親は花嫁人形を作って奉納したりとか。申し訳ないけど、心を打ちすぎて、とても全部見られたものじゃなかった。

 というわけで、戦争を始めた日本側からのみの展示ではあるけれど、日本国内にある施設の展示だということを考えればそんなものかも知れない。意外と普通の展示だったと、まとめておきます。それと同時に、まだまだこのあたりの勉強が足りないと思いました。パル判事のこととかね。
posted by てつりん at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事っぽい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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