2012年02月16日

鬼に訊け

 小学校の終わりの方だったか、中学校の頃だったか。こういう内容の文章を読んだことがあります。

 ある大工が、お寺にある塔を建てた。塔は寺院の敷地内に、かつて2つ同じものが建っていたのだが、やがて1つは失われてしまった。建てられた塔は、その頃を蘇らせようと再建したものだった。

 完成披露の日。さすがあの大工が作っただけある。見事な出来栄えだと、人々は口々に言った。だけど何かがおかしい。まったく同じものが2つ建つはずなのに、再建された方が若干高い気がする。どうしてなんだろう???

 それに対して、大工はこう答えた。古い方の塔は長い時間の中で、木材が縮んで現在の高さになったんです。再建された方も、時間が経てば両方同じ高さになりますよと。



 どこのお寺の話なのか。大工とは誰なのか。まったく記憶にないのですが、話の内容だけは覚えていました。そして、おぼろげだった記憶の引き出しが、ふとしたきっかけで開きました。

 会社で暇を持て余し(コラ)、ネットサーフィンをしていて、ふと映画の情報に行き着きました。「鬼に訊け 宮大工西岡常一の遺言」。最後の宮大工と言われた人物のドキュメンタリーだそうです。

 気になったので、西岡常一について調べてみました。それによると、どうも大工とはその西岡常一のことで、塔が再建されたことで2つ並んだけれどって話は、薬師寺西塔のことであるらしい。

 調べれば調べるほど、この西岡常一という人物が興味深いです。そして週末、思いつきで薬師寺までクルマを走らせて見に行こうかと思うくらい、彼の仕事や人となりに心動かされるものがあります。とりあえず今度の週末は外食とか休日出勤の予定とかがあるので、仕事が一段落つく年度末までガマンしますか。

 上映日はまだ決まっていないようですが、近所のミニシアター系の映画館でも上映されるそうなので、忘れないで観に行こうと思います。
posted by てつりん at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事っぽい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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