う〜ん、8月ってことでさとに誕生日のおねだりってのも考えたんだけど、今回は正直食指が動かない。いろんなところで言われているけど、やっぱオンラインってのが抵抗あるんだろうなぁ。しかも、接続料も何気に安くないし。
こんなこと言ってると古い人間だと思われるかもしれないが、それを覚悟で書いちゃうと、別にゲームで誰かと繋がりたくなんかないんだ。すばらしいクリエイターの作った世界に、ひとりでどっぷりとお気の済むまでハマりこんで楽しむのがゲームなのであって、そこに他人の存在は邪魔だ。ほら、数人で1冊の本を囲んで読書したい人なんていないじゃない? 読後の感想なら、あとでゆっくりすればいい。映画を見ながらリアルタイムでああだこうだと感想を言い合いたい人もいるとは思うが、上映中は黙ってひとりの世界ってのが一般的じゃない。さらに言ってしまえば、ゲームというせっかくの仮想空間で、なぜ現実の人間関係のようなものを持ち込まなければならないのか。友達を作りたくてマンガ喫茶とか、ネットカフェに行く人はいないじゃない。
個人的には9もいかがなものかと思う部分があったのだよ。配信されるクエストの数々。クリア後のやりこみ要素を充実させるとか、さっさとクリアして中古市場に流れるのを防ぐとか、思惑はあったと思うが、なんだか後出しじゃんけんみたいでねぇ。ほら、出版された小説をちょっと改定して、再販ってことを繰り返してたら、未完成の作品を出してたのかって話になるじゃない。52話のTVシリーズアニメDVDボックスに、38の1話とか47の1話とかを挿入して54話にしました。と思ったら、さらに16の1、2話が追加されて56話になりましたみたいな感じで。「これで完璧!どうぞ思う存分遊んでください!!」みたいな作り手の気迫が薄まっていくような感じすら覚える。実は9は、どこまで行けば終わりなのかが自分の中で見えなくなっちゃって、いわゆる一般的なラスボスを倒したところで、それ以上プレイするのをやめちゃったんだよね。
新機軸を搭載したりすることで新しいファンを獲得していく過程で、古いファンが去っていくことがあるのはわかっているつもりです。でも、自分が去っていく側になるなんて思いもよらなかったなぁ。某アーティストのCDを買わなくなった時は、別に寂しくなかったんだけど。そういう意味ではまだドラクエにちょっとは未練があるんだろうけど、とりあえず発売日に買おうなんてことはないだろうな。
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