2012年10月26日

焦土戦術のような

 少し前に本社の査察がありました。

 査察の内容はそれこそ支社にまつわるすべてと言っていいのですが、わたしのような末端社員に関わる部分としましては、日頃やっているようなライブを担当本社スタッフが見ていくという感じです。もちろんそのライブに関しては、あとで本社スタッフからありがたいダメ出しを頂戴することになります。

 もっと若かった頃は、どうせならいいかっこしたいとか、ダメ出しされるのが怖いとか思っていたんです。ところが年を取るにつれて、彼らはダメ出しをするのが仕事なんだからと思うようになり、そういうのは怖くなくなりました。どうやってもダメ出しされるのは事実なので。さらには、ダメ出しというとなんだかな〜な感じなのですが、大所高所からの視点でライブの改善点を示してくれるというのが、ありがたく思えるようにもなって来ました。これが結構勉強になるんですよ。

 それを逆手に取ってやろうってわけじゃないけど、意図的に挑戦的なライブのテーマを掲げて演じたりしました。無難なものを見せてダメ出しされるよりも、実験的な試みを見せてダメ出しされる方が、前進できる度合いが大きいと思って。あとは、無難なものは、過去にほかの誰かが演じていて、それを本社スタッフが見ていたりするんです。最悪なパターンだと、「あぁ、またここでこのパターンか」って思われるようなものだったり。実は先日、そういうものを別のところでわたしは見たんですけどね。

 というわけでありがたいダメ出しや、具体的な改善点を示してもらえて、とっても勉強になったんです。さすが本社スタッフ。ところが、身内であるはずの、うちの支社スタッフのひとりからのダメ出しが何気に強烈というか意味不明というか。「いつもいいライブをしているけれど、わかりやすさを追求するあまり簡略化しすぎる」。「それが将来に禍根を残すこともある(という表現ではなかったけれど、そういう趣旨だった)」。「そういうことをされると、あとで修正するのにものすごく苦労する」。そんな感じだったかなぁ。まるで私の通ったあとは、破壊の限りが尽くされていて、再建に苦労するんだけどとでも言わんばかりに聞こえた。まぁ確かに、ある意味破壊的なステージを見せることはあると思うんだけど。

 自分のやっているものがそこまで人の心に鮮烈に残るだなんておこがましいことは思ってないし。すごすぎるライブを見たお客さんに普通のライブなんて見せられないよって言ってる人の言い訳にも聞こえて、なんだかな〜って感じだったんだけど。ただ、今思うと、わたしのあとにやれっていうのは、何かと苦労するんだろうなぁって思った記憶はある。例えるならば、前座がすごすぎると、本編がかすんじゃうって感じ。なかなか難しいよねぇ。
posted by てつりん at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事っぽい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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