2013年03月17日

2月の川原湯温泉

 ブログに綴るにはかなり古い話なのですが、苗場の帰りに川原湯温泉に行ってきました。なかなか旅行にも出られなくなってしまったので、どうせ行くなら1人じゃないと行きにくいところとか、今じゃないと行きにくいようなところに足が向いてしまいます。

 何年も前、まだ娘もいなかった頃に、1回行ったことがあります。群馬のサファリパークとか、世界遺産暫定リスト入りした直後くらいの富岡製糸場にも行きました。旅行に行くとなぜか山歩きや野歩きをしてしまうフラグがその時も見事に立って、吾妻渓谷も歩いたなぁ。

 川原湯温泉がどういう温泉地なのかは、ちょっと調べてみればいろいろとわかるでしょうから、ここでそのことについて多くを触れるのはやめておきます。ただ、駅前にプレを置いて何気なく撮った写真に、この温泉地が置かれた状況が映り込んでしまうのはしょうがない部分もあります。
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 なのでいっそ、意図的に橋脚を撮ってみました。えぇ、さっきの駅も、プレを停めてあった場所も、この写真を撮っている場所も、近いうちにダムの底に沈みます。
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 温泉地を歩いてみました。以前来た時の記憶も、記録もあんまり残っていませんが、建物が減って、以前よりも寂れてきている印象を受けました。ただそれでも、残った3〜4軒の旅館はがんばって営業を続けているようです。この日は3連休の最終日の朝だったこともあり、どの宿の前にもたくさんのクルマが停まっていました。「歓迎◯◯様」の看板も、たくさんの名前が並んでいました。

 わたしが以前訪れて、泊まった宿は更地になっていました。正面やや左に見える木に、ムササビが飛んでくるって話だったと思うんだけど。樽で作られた露天風呂や一部の客室からも、ムササビの木が見えるって話だったと記憶してるんだけど、薄れかけて消えそうな記憶の中にしか見ることはできません。
2013031704.JPG

 宿だった場所の近くの浴場は早い時間でまだ開いていなかったので、100円で浸かれる露天風呂に行ってきました。朝早くなので、誰もいません。カラダがじんわりと温まってきます。いいのか悪いのか、ホントに静かで、遠くを走る列車の音が聞こえたりもします。
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 ちなみにこの温泉は地元の子どもたちが管理しているそうで、100円はそうした活動費に充てられるとのことです。ただ、その子どもたちはどこからやって来るのか。正直、そうした子どもたちの存在なんて到底感じられないほどに、このエリアは寂れていました。キレイに管理されてはいるんですけど。

 温泉地を後にして、周辺の道路をプレで走ってみることにしました。完成予定のダム湖に対して、北側と南側に道路やJR線を付け替え、その道路を結ぶ形で橋が架けられます。最初の方の橋脚は、それのものです。まぁ、いまどきのきれいな、走りやすい道路が通ってますよ。代替地の整備も進んでおり、水没地域から移転したであろう家屋も建っています。ただねぇ、周辺も含めて実走した感想としては、川原湯温泉はもう、代替地が整備されようが温泉が湧こうが、戻っては来ないんじゃないかなって、そんな気分にさせられました。

 なんて言うのかねぇ。渓谷のような自然とか、源頼朝が見つけたとかいう歴史とか、そういったものにプラスして温泉が湧くことで観光地としての付加価値があるのであって。走りやすいバイパスの脇に温泉があるからって、いくらそれが水没した温泉地の移転先だからって、それは幹線道路沿いのスーパー銭湯と何ら変わらないんじゃないかなぁ。地層が重なっていくように、新しい川原湯温泉にも新しい歴史が刻まれて、やがては「そういえばあんなこともあったねぇ」って感じになるといいねぇ。
posted by てつりん at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | おでかけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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