2007年06月02日

ドゥロス号

 近所にドゥロス号という船が来ています。
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 あのタイタニック号の2年後、1914年に建造された船で、今も現役で世界の海を走り回るものとしては最古であると、ギネスブックからの認定も受けているという代物。この船に対する見どころは人それぞれなのでしょうが、わたしはその最古であるという部分に心引かれました。あと基本的に船って好きなんだろうな。大海原を駆けるってのは、男のロマンってやつですよ。

 来航は新聞で知ったのですが、別の情報源によるとこれが最後の日本寄港であるともいわれているらしい。なにぶんものが古いのと、この船の使命から考えるにあまり日本には来ない。前回の来航が2000年だったらしいし。日本よりももっと、この船の活動すべき場所が世界にはたくさんあるってことなのでしょう。なおこの船の使命というのは、良書を世界に届けること。船はドイツの慈善団体、「Good Books for All(略してGBA)」の所有で、良書を手に入れることのできない地域にも良書を届けるという活動に取り組んでいるそうです。そのためこの船には、本屋があったりします。
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※ほかの乗船者の肖像権、プライバシー権保護のため、人気のないところを選んで撮影していますが、実際はもっとでかい本屋です

 せっかくの貴重な体験ということで、1回500円の船内ツアーに参加してみました。なかなか見られないところを順に見せてくれ、しかも丁寧な案内つきです。
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 まずは消防署。船内火災は怖いですからね。定期的に、実際に救命ボートを降ろしての避難訓練なども行われているらしいです。ただ船員は、多くは2年間のボランティア(一部2か月のボランティア)で全員無給なんだとか。国籍も様々だし、家族持ちの人から単身者、生まれたばかりの子供までいろいろ。長い航海のため、船内には学校もあるらしいです。なかなか2年間も、家族総出で船に乗り込んでボランティアなんて日本の感覚ではできないだろうけれど、そういう世界もあるってことですな。

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 操舵室です。船長の帽子をかぶっていい気分になっていたのはわたしです。ドゥロス号は貨物船、移民船、ファーストクラスのクルーズ船、そして現在の洋上書店と目的も名前も変遷してきたらしく改造も多数施されているのですが、この操舵室の床とコンパスだけは変わっていないそうです。

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 機関室です。現代の大型船はエンジンを2基搭載して、交互に使うことでメンテナンスも行うのだそうです。しかしドゥロス号は古いので1基だけ。1基だけといってもV型18気筒。8100馬力を発生するとか。でも1基だけのエンジンに負担がかかるのを避けるためか、全力航行はしないらしい。船内動力を得るためアイドリング状態だったけど、それでも音がすごい。入り口には「機関室に入るときは耳栓をしましょう」と船内共通語の英語で書いてあったから、航行中はもっとすごいのでしょう。

 そのほかたぶん英語で見学者を威嚇(?)するごきげんななめの子供がいた船内の居住区画、300人以上の乗組員の食欲を満たす食堂や厨房付近なども見学してきました。この船のメイン、本屋についてはまたの機会に。
posted by てつりん at 19:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
建造されてから100年近く経つ船だなんてスゴイですね。のりものだいすき管理人としては船も興味津々です。一番近い港は川崎港ですが、客船は全く来ないので今度横浜港に行ってみようかと思います。もちろんNewデジカメを持って。
Posted by やんばるくいな at 2007年06月04日 19:32
飛鳥2とか、クルーズ船も興味があるんです。横浜港だと、さぞいろんなのが来るでしょうね。1泊2日だと訳わからずに終わりそうで、でも1週間とか乗る財力もないので2泊3日くらいで。ところがさとが直江津から佐渡まで渡るのもいっぱいいっぱいなくらい苦手。停泊中の微妙な揺れも気持ち悪いことがあるみたいです。
Posted by てつりん at 2007年06月05日 00:14
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