2017年02月02日

将軍様の鉄道

 最近のよっしーのかなりのお気に入り本です。だいぶ前に買ったのですがね。
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 単に鉄道が表紙に載っているからなのですが、それにしても北朝鮮の鉄道にまで興味を示すとは。筋金入りの鉄に違いない(笑)。

 ところでこの本は、DVDがついておりまして、それがまたなかなかのものなんです。普通に北朝鮮の鉄道が走ってくる風景とか、車窓から見る沿線道路などの風景とかが映っているんですが、普通だからこそ貴重というかなんというか。プロパガンダの匂いがあまりしないんです。もちろん、本に載っている写真にも。10年くらい前の本なのですが、当然写真や映像などはそれの少し前だと思われるのですが、きっと当時の北朝鮮は、今よりもずっとまだマシだったのだろうという雰囲気が漂ってきます。

 鉄道というのは、現代の日本だと完全に見過ごされてしまう話ですが、軍事技術の一端を担っているという側面だってあるわけです。第一次世界大戦は、当時発達していた鉄道網のために兵站輸送も、兵力の展開も進撃も早く、当初は早く決着がつくだろうと言われていました。日本においても当初は、艦砲射撃を避けるという目的で、内陸部に鉄道の建設を優先させた(実際にはそれだけの理由でもなかったらしいが)と言われていました。

 で、北朝鮮の鉄道ですよ。路線図のほかに、特急や準急の走る路線、停車駅、時刻表などに関する情報が載っていて、内部の輸送状況とかが、丸裸になっているような本なんです。今だったら相当国内事情も悪く、それこそ同じ企画内容で同じような本を取材して作ろうなんて至難の業だと思うんです。鉄道=軍事技術の一端という図式からしてみれば、鉄道の写真を撮ろうものならスパイ行為で、北朝鮮から出してもらえなくなるのではないかと。そういう意味でも、なにげに貴重な本だったのかと思うわけでございます。
posted by てつりん at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄分補給 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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