スキー場は上の方で営業しているらしいですが、もうすっかりシーズンも終わりって感じです。なかなかこの位置で写真は撮りにくいと思い、せっかくなので1枚。

館内の自販機も、すっかりシーズンオフを告げています。レストランやおみやげ物屋も、一部のみの営業でした。

それでもここはいつも通り。写真の左方向に階段があり、その先が会場のブリザーディウムです。ちなみにブリザーディウムというのは、ユーミンの命名によるものだとか。

グッズ売り場の展示。いつも必ず買っていた、歐林洞の紅茶やパウンドケーキはもうありません。そのためか、こころなしか閑散とした感じのグッズ売り場でした。ちなみにわたしは迷って、マスクを買おうとしたのですが売り切れ。迷わず買ったのはキーホルダーです。

今年はセンターステージ。感染症対策ということで、1400くらいのキャパに対して600席ほどなのだとか。個人的にはゆったり座れてありがたいくらいです。運が悪いと(わたしの隣になる人もまた、運が悪いんだろうけど)、お互いぎゅうぎゅう詰め状態で腕を振ることもあったりします。

入場スタンプを押して、入場!

なのですが、その先には宇宙船の乗組口を模したようなゲートが。クリーンルームに入る前のようなエアシャワーがお出迎えです。感染症対策と、会場入りする前から演出が始まっているという、まさに一石二鳥! そしてフェイスシールド着用必須なのですが、それもまた演出の一部だとは!

印象に残った曲たちと、その個人的感想です。
SAVE OUR SHIP
最初の曲です。しっとりと始まる感じが、盛り上がりを控えめにする感じを生み出すとともに、この混沌とした世界をも表現している感じがしました。あと、いつぞやのシャングリラにも通じるなにかを感じたなぁ。こんな状況であってもライブができる、例年の活動を続けられる。そこに至るまでにどれだけの人が、どれほどの知恵を絞って、このステージを実現させたのかと思うと、感極まるものがありました。
1920
新しいアルバム、「深海の街」から。1920年は、スペイン風邪が猛威をふるう中、アントワープでオリンピックが開催された年で、ユーミンのお母さんが生まれた年でもあるのだとか。「アントワープの静かなオリンピック 空席だらけのコロシアム」、「かならずわかるふりかえれば 何を追いかけたか それは変わることのない あと100年経っても」といった歌詞が心に来ます。言葉で語るよりも音楽とともに味わうものだとは思いますがね。
ノートルダム
これも新しいアルバムから。本人曰く、一番の出来だったかな。やった!って思ったんだったかな。アルバム全体を見ると、それを引っさげてのツアーにおいては盛り上げの核となる曲だと思うけれど、コロナ禍なのでなんとなく盛り上がりも控えめな感じのアレンジな気がしました。1920とともに、NHKの「SONGS」でも披露されていました。
未来は霧の中に
私小説のような歌詞とよく称される曲ですが、前回の東京オリンピックを控えた頃の風景が歌詞に登場します。でも、「まるで絵のように時は過ぎ」て行くのは、1964年も2020年も、そして2021年も変わらない気がするなぁ。1920もそうですが、そこんところの普遍性を描くのがすごい。結果として、ちっとも古びた感じがしない。1979年の曲なのに。
VOYAGER〜日付のない墓標
別のところで話題沸騰中の曲ですが、いい曲ですよね。といいながらオリジナルは、40年近く前とかの曲ですよ。すごいよねぇ。
ちなみに今回のテーマは月旅行だったかな。「皆さんの健康と安全を祈りながら歌います」というMCで始まったパートの最終盤だったはず。サビのフレーズが、このご時世だからこそ、また違った味わいを持って感じられる気がします。
かくして素敵な夜は過ぎていったのでした。また来年も、来られますように。ひとりでもいいけれど、そろそろ誰かと一緒なのもいいなぁ。

といいながら、ひとりだからこそのフットワークの軽さもあるんですよね。途中、土砂崩れによる迂回を強いられ、4時間切りはできませんでしたが無事に帰宅しました。
