診察は、調子はどうですかという話に始まり、腰をひねったり曲げたり背中を押されたり。仰向けに寝かされて膝を抱えてみたり。動きに問題はないんだけど、やっぱりカラダが硬くなったのは間違いないな。体力テストでよくやる前屈もしてみたけれど、マイナス30cmというところか。以前だったら指先が地面につくくらいだったはずなんだけど。それでも以前から同じ位置で撮りためた写真をこうやって並べてみると、いちおう進歩は感じるね。
【2006年12月18日】
椅子の上にある肌色の物体が、半年近くお世話になった硬性コルセットです。

【2007年3月9日】

【2007年6月23日】

レントゲンを撮って、写真を見ながら再度診察。もう三角形状に折れていたことを示す黒い影も見えないし、治ったと判断されるようです。でも最後にやや重めの話をされました。これって、自分でやっちゃったんだよね?と。要するに労災にあたる仕事上での事故とか、交通事故などに起因するものではないんだよね?ということ。えぇ、もちろんわたしの不注意によるものであって、出勤前のことではあるけれど、自宅でのことだから労災にも該当しない。
レントゲン写真で見ないとわからないんだけど、実は素人目にもわかるほど背骨がゆがんでしまっているんです。いわゆる真横から見た状態でゆるやかに描かれる背骨のS字カーブが、途中でやや少しゆがんでいる。キレイなS字じゃないんだよね。骨は正常に形が維持されて治ったんだけど、骨と骨の間の椎体がつぶれて、骨にめり込んだ状態になったのは戻らなかったんです。
もちろんこのことに関して、日常生活上の問題はありません。わたしを見て、背骨がゆがんでいることがわかる人は、何かの専門家でもないといないでしょう。ただ、元には戻らなかったということで、労災や交通事故であれば、後遺症が残ったとの判定になるのだそうです。その残った後遺症に対して、一定の保険金が出る。「数十万・・・いや、100万くらい・・・」と、言ってました。続けて、「要するにそれくらいのケガだったってことですよ」と。そして「よくまぁキレイに治ったと思いますよ」だって。将来的にこのことが原因で、慢性的な腰痛など何かが起こるようなこともないだろうとのことでした。
民間の保険でも、入院1日いくらとかいうやつを使ってもらった金額とは別に、日常生活に支障ないレベルの後遺症までカバーするものが一部にあるのだそうです。もしかしてそういうのが使えないか、見ておいた方がいいですよと。最近保険会社の不払いの話とかあるじゃないですか。無知であるばかりに申請しないでいると、もらえなくなる。医師はそういうことを気にして、保険の話をしてきたのでした。
というわけで診察の最後は半分世間話みたいでしたが、一見飄々としているようでこんなふうに結構マメな主治医。ひさしぶりに行って、改めて思った看護師のかわいさ。狭いけど甘いものの品揃えが豊富な売店。巨乳の受付嬢。恐ろしいほど古い上に、シ○ドラーのステッカーがドキドキさせるエレベーター。うまかった入院中の食事。わたしは吸わないけれど、今頃隠れてたばこが吸えるところが病院内にあるなんて。数え切れないほどの女性に、男の大事なところを披露するハメになったこと。そしてさとを筆頭に多くのお見舞客+お見舞いの言葉。どれもこれもいまではよい思い出です。それぞれに深い深い感謝を。