まずは裁判所からの説明。やはり今熱い裁判員制度について、多くの時間が割かれるのは致し方ないところか。そしてPR用に作成した映画は、これまた今熱い時の人が主演。のりピーが出ている裁判員制度PR映画を見るなんて、あまりにできすぎた展開。このDVDは、おみやげとしてお持ち帰りでした。その後裁判員裁判のためにリフォームした法廷を見学。傍聴席前の柵の向こうとか、まずは行けない場所にも入ることができました。みなさん思い思いの場所でいろいろ見てましたが、気がつくとわたしは被告人も立つ証言台に。他の方は気がつくと裁判官や裁判員がずらりと並ぶ席に。なかなかの威圧感で、気分は被告人のようでした。今後のために、被告人が出廷する際の裏の通路まで見せてもらいました(爆)。
続いて検察庁。裁判官よりも、風貌のいかつい感じの方が登場。かなり転勤の激しい職場のようで、2年以上同じところにいたことがないとか。わたしもそうですけど、でも検事は都道府県をまたにかけて全国を巡っているわけですから、そっちの方がよほど大変。子どもの教育とか、どうされてるのかと考えちゃいました。
裁判官からの話でも思ったけれど、法律という無味乾燥な条文の羅列に、被害者や被告人のいろんな背景を踏まえた上で、いわば魂を入れて判断を下すなんて実に人間的な作業だよね。今思うと、それって実はすごくおもしろいことのはずなのに。学生の頃は法律って「こう書いてあるからこうなんだ」という無味乾燥なものであると思っていて、だからこそ厳格で社会的拘束力を持つものだと思っていたから、法律判断における人間味あふれる解釈のずれが理解できなくてねぇ。大学に入ってから半年くらいで、自分は法律には向いてないなと思ったことはハッキリと覚えているけれど、今思うとなんでそう簡単に見限っちゃったんだろう。もったいないよねぇ。がんばっても到底、法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)になれるような大学じゃなかったけれど。
最後は弁護士。なんかキャラとしては、検察官の対極にいる雰囲気のような方が登場。確かに刑事裁判においては、検察官と弁護士は被告人を挟んで対決するわけだから、それも自然なことなのかも。しかしそれっぽい人がそれぞれ検察官や弁護士になっていくのか、検察官や弁護士を務めるうちにそれっぽくなっていくのか、なかなか興味深かったです。で、裁判官は、やはり両者の間のような感じの人。なんかわかりやすかったです。
訳のわかんないことを言って、責任能力がない方向で無罪にしておこうとか、裁判を引き延ばしているだけじゃないかとか思う事件ってあるじゃないですか。ああいうのになんで弁護人をつけるんだとか、さっさと死刑にすればいいじゃないかとか思うときがあるけど、そもそも弁護士抜きで裁判をやって、死刑判決を出すことはできないんだってね。なんでそんなことも知らなかったんだ法学部卒なんだろうとか言われそうだけど(爆)、なんでもありの学生生活を過ごしていたのでそんなに法律の勉強なんてしなかったんです。そして、勘違いされやすくわたしもそう思っていたけど、せめて極悪人の死刑判決を避けようとして弁護しているのではなく、極悪人であっても法に従った適切なプロセスに従って死刑判決が下されるようにと、弁護士が監視しているといった感じに近いのだろうな。勉強になった1日でした。
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